PT症例検討会が行われました

PT症例検討会について

早瀬健太郎(PT7期生)

平成24年5月21日(土)にクラーク病院にてPT症例検討会が行なわれました。

同窓会主催の症例検討会は、初めてということもあってか参加者人数は約20人と少なかったですが、遠くは帯広や函館から今回の症例検討会に出席されている先生もいらっしゃいました。また、本学院の教員である向井康詞先生、更科奈保先生、木原由里子先生が出席していただき明日からの仕事に役に立つ考え方などをアドバイスしていただきました。

「難病疾患患者の進行経過に合わせた理学療法介入」(函館医師会病院 谷口達也さん:12期)は、皮質基底核症候群を発症し、徐々に進行していく運動障害や離床に対して消極的になり今後の廃用症候群などの懸念、QOLの低下を引き起こしている患者様への介入についてであり、車椅子座位方法の確立やQOLの側面からの理学療法介入について考えさせられました。

「塞栓性脳梗塞後左片麻痺を呈した症例へのアプローチ」(クラーク病院 木越智泰さん:12期)は、重度の感覚障害や左半側空間無視や注意障害などの高次脳機能障害を有している患者様への歩行からの病棟活動量の向上に対して着目、介入についてであり、運動障害などの理学療法評価と装具の選択や動作分析について考えさせられました。

今回の症例発表を通して、活発な質疑応答や意見交換の他、本学院の教員の先生方や諸先輩方が経験年数の若い先生方に的確なアドバイスをしていただきました。特に若い先生方には久しぶりに会った同級生や先輩・後輩と雑談をしたり症例検討会後飲み会をしたり…、そして何と言って患者さんと一人の医療人として真摯に向き合うことに対してとても有意義な意見交換の場になったのではないかと思います。

今後も同窓会主催としても日本福祉リハビリテーション学院卒業生の症例検討会や研修会を定期的に行う予定です。当学院の卒業生も3学科合計で約1000人を越えましたが、1期生から14期生、そしてこれから卒業してくる後輩達にとっても分け隔てなく素晴らしい交流の場として同窓会や研修会が出来れば良いのではないかと思います。次回以降は卒業生皆様の多くのご参加を望んでいます。

カテゴリー: 活動報告   パーマリンク

コメントは受け付けていません。