PT研修会が行われました

広報局 渋川佳彦(PT6期生)

平成25年2月9日、札幌市のかでる2・7にてPT学科の研修会が開催されました。天候には恵まれましたが、雪まつりで街中が混雑している中、30名以上の方々に参加していただきました。今回は『理学療法士における海外での活動』をテーマに3名の先生にご講演をいただきました。

本学院5期生の木原由里子先生は青年海外協力隊理学療法士隊員としてネパールのカトマンズに派遣された経歴をお持ちで、青年海外協力隊への応募から派遣までの流れ、文化や制度が異なる環境での理学療法やマネジメントの困難さについてお話ししていただきました。

阿久澤弘先生はPTとしてオーストラリアの大学院に留学された経験をお話ししてくださいました。大学とのやりとりや現地の生活、英語の学習方法だけではなく、普段はなかなか聞くことのできない資金面のやりくりなど、実際のエピソードを交えながら紹介して下さいました。

鈴木聡子先生は以前本学院の教員を務められていたこともあり、一部の卒業生にとって久々の出会いを懐かしむ場にもなりました。鈴木先生は理学療法士として初めて日本赤十字社から海外派遣されたそうです。ただでさえ過酷な環境の中、前例のないPTとしての活動は大変なご苦労ではなかったかと想像されました。

それぞれ30分という短い時間では語り尽くせないような貴重な経験談でしたが、共通していたのは異国の文化や理学療法観を知ることで日本の価値や課題を再考するきっかけとなったことではないでしょうか。また、お互いの文化的背景や信条を理解し尊重して接することは、日々の理学療法業務にはもちろん一人の人間として大切なことだと再認識しました。

最後になりましたが、お忙しい中ご講演いただいた鈴木先生、阿久澤先生、木原先生に心より感謝いたします。ならびに、研修会に参加してくださった方々や運営に携わった役員の皆様にもお礼申し上げます。

研修会の様子



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