PT症例検討会が行われました

広報局 島内孝之(PT11期生)

平成24年7月21日(土)に、かでる2.7にて第2回PT症例検討会が行なわれました。

今回は第1回PT症例検討会よりも多い30人以上の参加者がいました。今回のテーマは中枢・高齢者分野の症例検討とういうことでしたが、経験豊富な先生方や教員の先生方の参加も多く、的確なアドバイスを沢山頂きました。

コメンテーターには当学院卒業生である藤澤真博さん(札幌医科大学付属病院:3期生)と藤本真佐基さん(苫小牧東病院:5期生)に協力して頂きました。

「自宅トイレ動作の介助方法定着、介護者の不安軽減を目指した関わり」(苫小牧東病院 山本葵さん:12期生)はトイレ動作の介助量にムラがあり、依存傾向で、介護者の介助力が低く自宅生活への不安が強い方に対し、院内介助方法統一、介助指導を実施した結果、自宅でのトイレ動作定着、介護者の不安軽減し、自宅退院が可能となった症例についての発表でした。質疑応答では、治療者・指導者の立場であるPTの院内介助場面における介入内容の境界線について意見交換された事が特に印象強く残っています。

「重度認知症により臥床傾向になった症例」(輪厚三愛病院 川村宣世さん:12期生)は、重度認知症で起居動作が全介助レベルの方に対して車椅子乗車時間を確保することと動作改善が困難な方に対し可能な動作を発見し、介助量減少が可能かという視点で評価・治療を行った症例についての発表でした。標準型車椅子座位姿勢獲得へのアドバイスや車椅子乗車の目的、PTと他医療スタッフ間での「離床」の捉え方の差異等についてディスカッションがありました。

症例発表の中では、画像・動画を有効に活用して先生方からアドバイスを頂いたり、疾患を担当した経験が豊富な先生からのアドバイスを頂いたり、具体性があって非常に有意義な内容となっていました。次回は運動器分野の症例検討ということですが、同窓生の集会ということで、気軽に参加していただければと思います。



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